2010年07月18日

猫背なクマ

へんな夢。

ある日、クマが、ボフって私のベッドにやってきた。

こんにちは。

こんにちは。

寝起きってのは不思議なもので
夢と現実の境界線も、クマとわたしの境界線も
とけちゃっていて、ねてるのかねてないのか、
あなたなのかわたしなのか、
わかんなくなってしまうんだ。


けっこう、ふさふさ。

あれ、おまけに、
わきの下だけじゃないんだ(感嘆符)

僕は「クマ」だよ。

突然、その「クマ」は
僕が猫背なことは気にしないでほしいんだと言った。

私は猫背じゃない?クマをみたことがないから
あなたが猫背なのか、猫背じゃないのかわからないと
言ったら、そっか安心したさ、みたいな表情をした。

もしかして、猫背なこと、気にしてるの?
いいや、そんなことはないんだけど。

というような、数分、いや、もっとじっぷんくらいかも。
そんな経緯があって、
私はクマを猫背なクマと思いこんだ。
思い込むことになったって
いったほうが正確かもしれないけど。

私はコーヒー豆をいつもの3倍近く入れて
一応荒く挽いた。


コーヒーを飲んだら、猫背なクマは
自分で私の部屋に入ってきたくせに
なんだかそわそわするよ、ちぃちゃんと言った。

え?と言うと、猫背なクマは
もう1度おんなじ風に言った。

なんだかそわそわするよ、ちぃちゃん。

私は、よくわからないんだけど、
思わず、ごめん、クマちゃん
そんな気分にさせちゃって、言おうと
思った。

その瞬間、ぽっ、窓に水がかかった。

ぽっ。

この瞬間、小さな窓の「ぽっ」を
猫背なクマも
みていたんだね。

ちぃちゃん、いま、「ぽっ」って音がしたねって言った。

うん、言ったね。

雨、私がつぶやくと、猫背なクマは
もう少しいていい?と言った。

猫背なクマは、コーヒーカップで
飲んだのがはじめてなような飲み方で
でもがむばって飲んでいた。

それで、マグをおいて、急にちぃちゃん
このまちのことなんだけど、といった。

深刻そうね、どうしたの?と聞くと
猫背なクマは
「このまちの看板のことなんだ」といった。

なにかって、彼が言っていたのは
このまちには
(ALL IS TRUE)という看板ばかりが
いたるところに立ち並んでいることだ。

私みたいな古い住人はそんなこと気にも
とめなかった。

確かに、公衆トイレでふっとお休みしようって
パンツを脱いで見上げた壁にも。

電車の窓枠の広告にも。

ガード下の落書きの中にも。。

ALL IS TRUE って書いてある。

話をきいていると、

いさぎいいじゃないか、
顔をあげて、みんな
堂々としているような、まちぢゃないかって
はじめは猫背なクマもうれしかったみたいだった。

でもしばらくすると、1週間もしないうちに
あえて、ALL IS TRUEだなんて書かなくちゃいけない
このまちはなんだか怖いから、ちぃちゃんの
部屋にきたって、話し終わって安心しきったように
泣いた。

夢に出てきた、名も知らない
猫背なクマちゃんとはそこで私が起きちゃって
お別れになった。

病気になっていると
不思議な夢をみるもんであるが、
目を閉じると、猫背なクマの話の続きを
ききたくなって、つい、ねえ、
きょうも、私のへやにとまりにきていいんだよ
ってまぶたの奥でしずかに願っている。

ALL IS TRUE?

ピクチャ 14.png
posted by にしもとちひろ at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 私の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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