2010年07月19日

愛はとこしえ、我が家でうたう

お母さんが学生のころにゲットしたという
Diorのサングラスをしながら、
「ゴダールに会えそう?」
(アンナカリーナになれそう?)
って言ったら、うん、なれる、なれる、あげるわ。

もらった。

もらったはいいけど、
海外セレブみたいなこんな六角形なサングラス
誰がするんだろうって思うけど、最近の女性ってのは
セレブじゃなくてもしてるんだ。

でもサングラスって思うに、やっぱり
美人がしないといけないと思う。

私はどうにもこのサングラスをとったら
このウーパールーパーみたいな
馬鹿面がお目見えするんだと思うと
恥ずかしくてねえ、いやねえ。

おうちの中なら、いいかも!って
サングラスをしながら仕事をしていたら、
(鼻が低いからすぐずれてくる)
お父さんが
またおかしくなっちまったのかと
思ったのか知らないけど
不安な顔をして、
一瞥を向けて隣の部屋に
すぐさま移動した。

そんな急がなくったっていいでしょうに。

いいわよ。この風景。
ちょっと直視したくないものは
みんなこの色でみればいいわ。

ふすまが閉じられた和室の向こうから
お能が聞こえてきた。

うるさいなあ、ほんと、うるさいよ。
こんな暑いのに。

何の演題がさっぱりわからないが、
煩悩からあの世でも苦しむ狂った女の
成仏を手助けするために話を聞いてあげて
みんなで舞ってるって思ったら、
なんだかやさしい人たちだなって思って
やけにやわらかい気持ちになった。

サングラスをしながら、
とうもろこしにしゃぶりつく。
とうもろこしの毛が唇にまとわりつく。

汗だくで奮闘する。
すべてへの対峙。

欲する。
彼女のうたうような笑い声。

ピクチャ 13.png

追記
彼女が我が家で笑えば世界平和が訪れる
小さいころからずっと信じていた。

そのくせに笑わない彼女がにくかったし、
そうさせられない自分が哀しかった。

ずっとサングラスでもしていたい。
この六角形のアホみたいにデカイサングラス。

愛はとこしえ、我が家でうたう。

色眼鏡のむこうであったとしても
そう彼女にはあってほしい。
posted by にしもとちひろ at 10:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 私の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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