2010年07月26日

日常の慣性

この前、医師からポロリと
あることを宣告された日から
大好きな「全て」を眺めたり
触ったりかじったりしても
私の「全て」が日常に戻ってくれなくなった。

驚いた。揺さぶったり、おい、って自分「自身」に
何万回も話しかけたり、言葉が届くように
してやろうと努力をした。

ひたすら読書に耽り、精神的に落ち着こうと
しても全くダメだった。

私「自身」には何の言葉も届くことなく、
私はただ、寝たり食べたり笑ったり怒ったりは
していたけど、なんだか全然ダメだった。

ふつうに楽しい何かに触れていたとしても、
いや、余計に楽しいと感ずる
何かに触れれば触れるほど
勢いよく、恐ろしいくらいに、
あの日に自分が引き戻されて、
その楽しんだ記憶と感覚を帳消しにさせ、
その事実を悲しいくらい繰り返し
考えなくてはいけなかった。

楽しいことに触れれば触れるほど、
お前、そんな笑ってる
場合じゃないだろうと言わんばかりに
そのことを余計に思い出すのには
非常にまいってしまって、
すごく自身が疲れやすくなったように
感じた。

なんとなく、私は自分が寂しい感じの人に
なるのがとても怖かった。

なんとなく、寂しい感じを纏う何かに
なってしまうのがとても怖かった。

全て過去形で書かないと怖くてダメだから
過去形で書かせて欲しい。

意識や意志というのは、全く厭なものだ。

私は自分の中の
全ての不随意筋に触れたい、動かしたいと
なぜか、むしょうに思った。

意識や意志というのは、全く厭なものだ。

唯一、仕事をしていると、このことを忘れられる。
仕事とは本当に有難いものだ。

日常の慣性の中に私を戻そうとしてくれる。
posted by にしもとちひろ at 12:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 私の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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