2010年08月16日

嗚呼、わらびもちの上


わらびもち

私たちはきなこが飛び散るがイラっとする。
なぜか理由はわからない。

小さい頃、お土産の信玄もちやらわらびもちを
絶対に食べない子がいて、なぜかと訊くと
必ず言った。

「だって、食べにくいんだもん。」

そうなんだ。
私たちはだから、きなこと黒蜜をセットにする。
きなこが「気まま」に飛び散るのを
ぐろぉり、ぐろぉり、おさえ、
彼らの「気ままな飛翔」を抑止できる
黒蜜の存在があることで安心する。

よしよし、と。
飛び散ろうとするきなこを
黒蜜で丸め込んでクルクルして
はじめてそのわらびもちを
自分のもの手なづけられた喜びを感じる。

それでも黒蜜の力を借りても
自分の目の前で、ビニールの外側に
飛び散ろうとするきなこの存在は怖い。

誰にも気づかれないはずの
鼻息でさえ、飛んでいくんだ。
そぉっとそぉっと口に運ばないといけない。

そのせいで私は彼らを口元に持ってゆくとき
思わず息を止めてしまうくらいである。

息を止めてまで食べないといけないなんて
人の気をひく、赤子のような
扱いに面倒なお菓子である。

でも実はそのきなこの飛翔が
案外好きだったりもする。
どんどん飛び散ってくれたらよいって
どこかで子どものときの
夢が叶うお話みたいに思ってる。

でもそういっときながら、
私たちは、大人になって、
夢叶わぬ経験をしすぎたこともあって、
何もしらないでいる、ウブなきなこに
ぐろぉり、ぐろぉりと
気づかれぬようにすりよって、
一気にがぶりと
噛みつき、あの「気ままな飛翔」
の息の根を止めて
やろうって、毎回、黒蜜を遣ってしまう。

嗚呼、わらびもちの上。

飛翔を願いながら、
翼を濡らせ、濡らせと
蜜を遣いに。

黒いヤツ。
posted by にしもとちひろ at 00:13| Comment(1) | TrackBack(0) | 私の日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

初めての逆・援・助で7万ゲットォォォォ!!!!
http://nnstarterpp.net/sb/lt6obl6/

ぶっちゃけ経験ゼロでもなんとかなるもんだなwwww
女に全部おまかせして、ほとんど寝てるだけだったぞwwwww
Posted by こんなんでいいのかよ!?w at 2010年08月17日 02:29
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