2010年11月10日

小豆島なはなし

突然なんだけど、この数日、尾崎放哉、すばらしすぎる、すばらしすぎる、と思って、彼と一緒に過ごしている。

尾崎放哉は「咳をしてもひとり」だけじゃないんだよぉ。

私が遅まきながら、それに気付いたのは、句集から

鳳仙花(ほうせんか)の実をはねさせて見ても淋しい

を目にしたときで、これはヤバイと思って、ちょっとびっくりして母を呼んだときからはじまった。

お母さん、ちょっと朗読するね、聴いててね。
はい。

ほうせんかのみをはねさせてみてもさびしい

ちょっとつまる。

自由句だからむずかしいんだもん。ちょっと言い訳する。

でも、母は一句目で、ああ、いい句ねえ。

お母さん、よかったです。
すぐさま、同調を確認。

急に安心してしまて、ありがとう、お母さん、句集はここに置いておきますからね。テーブルに置いて出かけることにした。

雀の暖かさを握るはなしてやる

ピヨヨヨオ〜やさしいなぁ。(涙)

わたしは先月、小豆島に居たんだけど、(瀬戸内芸術祭)あそこで放哉が亡くなった、なんて知らなかった。

お師匠の(荻原)井泉水の紹介で「海の見えるところで最期を。」の場所、だということ。

わたしは、オリーブ畑をみて、芸術祭用にパッケージが可愛くなったマルキン醤油(小豆島)なんかを「キャ〜、カワュ〜イ」とか言って買ってたときくらいが、唯一元気だったときで、お姉さんに心配をかけながら、恋人と干潮時だけに現れる砂の道「エンジェルロード」を歩くと結ばれる!みたいなドウデモイイ観光案内を呆然と、泣きそうな眼で眺めて、あとはものすごい鬱々として過ごしてしまったじゃない。

小豆島でこんな句を残された場所だったんですね。
死ぬとわかって8ヶ月、この地で、何千句も残したとか。

寝る前とか、突然、起きちゃったときとか、彼と一緒にお布団に丸まっている。

白々あけて来る生きていた

だいじょうぶ、ちゃんと、できるね。


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posted by にしもとちひろ at 21:24| Comment(0) | TrackBack(0) | これが私たちの住むまち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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