2011年03月21日

末の松山 波こさじとは

ちょうどはじめて覚えた謡(『雪』)の冒頭が
ワキ(諸国一見の僧)の「末の松山はるばると」ではじまる
「今、自分は末の松山(宮城県)にいて、
これから大阪天王寺へ行くところです。」
と挨拶する場面だった。

自分は初めて習った謡であったこともあって、子どもみたいに
一生懸命お稽古をしたから、暗記してしまっていて、
平常心を取り戻すために、謡でもやろうかと想って謡いだそうとも
末の松山が出てきて、すぐに記憶が現実に戻されてしまう。

「末の松山」は
「末の松山 波もこえなん」(古今集・東歌)でも
「末の松山 波こさじとは」(後拾遺集・清原元輔)でも、
末の松山を波は越えない、それは絶対だとされた歌枕な場所だ。

すなわち、末の松山が波を越えるというのは「あり得ない」という意。

1000年以上前、そんな場所であった「末の松山」を波が越えた
2011年3月11日。
posted by にしもとちひろ at 21:56| まちの風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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