2011年03月21日

末の松山 波こさじとは

ちょうどはじめて覚えた謡(『雪』)の冒頭が
ワキ(諸国一見の僧)の「末の松山はるばると」ではじまる
「今、自分は末の松山(宮城県)にいて、
これから大阪天王寺へ行くところです。」
と挨拶する場面だった。

自分は初めて習った謡であったこともあって、子どもみたいに
一生懸命お稽古をしたから、暗記してしまっていて、
平常心を取り戻すために、謡でもやろうかと想って謡いだそうとも
末の松山が出てきて、すぐに記憶が現実に戻されてしまう。

「末の松山」は
「末の松山 波もこえなん」(古今集・東歌)でも
「末の松山 波こさじとは」(後拾遺集・清原元輔)でも、
末の松山を波は越えない、それは絶対だとされた歌枕な場所だ。

すなわち、末の松山が波を越えるというのは「あり得ない」という意。

1000年以上前、そんな場所であった「末の松山」を波が越えた
2011年3月11日。
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2011年03月03日

近江の朝に

近江の朝に

「私のような者には
引き合いに出すのも遠慮されるところだが・・・」

古井由吉を読むと、呼吸が整えられる。

以前、おそらく「「が」の地獄」というタイトルだったと思うが、
『新潮』にて、芥川の遺作『歯車』に
あまりに接続詞「が」が多いことを引き、

「あれは、なにごとかですね。「悪文」とひとは言うけれど、
ぼくはあの小説の生命じゃないかと思った。」

と、、物を書く人間がいかに接続詞を置く作業に
心を砕いているか、それは生命を繋ぐ作業であると
いう風に述べていたエッセイを読んだ。

それ以来、またもや単純な自分は彼の文章の
起伏なき、誇張なき文字の綴り方ではなく、
繋ぎ方をやけに意識するようになってしまったのであるが、

ただ、「接続」に心を注ぐことによって、あの文体の静かなる
本当に静かなる綺麗で優しいものが出来上がるのかと想うと
ゆるり、ゆるりと波の音が迫ってくるような当たり前の波の
「結節」に気持ちや視線が届き、おのずと、そのこれまでの当然が
愛しくなってくる。

嗚呼、彼の本の折り目の縫い目の中に
身体が吸い込まれるように
眠く、優しく、自分の中の冷酷さや狂気じみたものと
一緒に畳まれたく。

明け方の夢。
白き、近江の包摂。

さざなみの絶え間ない結節と。
posted by にしもとちひろ at 22:54| まちの風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月15日

相撲取りが落ちたよ

東京は久しぶりの大雪です。
みんななんだか、雪っだーって
ホワイトバレンタインだーって
なんだか何度も窓をふきふき、外なんてみちゃって
ほんとだねー、すごい積もってるねー、
ねーってみんな大人なのに
顔はウキウキです。

こんな雪の日、といえば
谷内六郎のこの絵を思い出します。

相撲取りが落ちたよ

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ほんとに夜中にドッーンって音がするもんね。

金沢さんの寒の雷(裏山が崩れるように夜中雷がなる)より、
なんか怖くなくて、ふふふと笑えます。

ちなみに、ちっちゃいとき、じゅんぽんと
これもよくやりました。

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2010年10月25日

永田町の長い長いエスカレーターでの話。

永田町の長い長いエスカレーターのこと。

永田町の長い長いエスカレーターが
結構、好きだ。
こうおもえるようになったのは
ここ最近だ、と思う。

昔は意味なく、「仕事」で
自分は忙しいと感じていた時期があって、
あのエスカレーターを
駆け下りたり、駆け上ったりしては
いけません!な人であったから
あの永田町の凄まじく長いエスカレーターは
恐怖だったわけである。

それがどっこい、
最近、あの長いエスカレーターを
楽しい!と思えて、幸せぴょりんこだ。

エスカレーター沿いに
導線に沿って、いやらしく出ている
駅貼り広告(今週は週刊現代・釈由美子です)
くらいの嫌気は、そこに
並ぶ人たちの表情の多様さで緩和される。

さて、今日、2列脇のエスカレーターを
女の人がゆっくりと下りてきて、
あんまり気にもとめなかったんだけど
彼女は、2つのわら半紙のような
ベージュの包み紙の花束(小さくて細長めの)
に口許と少し鼻がかかるくらい、
顔をうずめた。

彼女は2回そのしぐさをして、
1回目より2回目の表情がずっとよかった。
(ま、逆はちょっとショックです。。)
嗚呼、なんていいんだ、あの彼女の頬の自然な喜び。

私はそんなこんなで、
その2回ってのが、いいなあ
嗚呼、なんともいいなあって
いや、1回でも3回でもダメだよなあって
ブツブブツ、意味無く何度も思って、
ずっとずっと
彼女の後姿が小さくなる、脳天の向こうの
花束の多様な色彩のようなものを
想像し、それらが消え行くまで見ていた。

結婚するなら、
こういう女性がいいなと思って、
嗚呼、胸キュンしていた。

そんなこんなで、
もう一度視線をうえへずらすと
とんでもない色のチークを頬に大量にはたいた女が
うえを見上げていた。

私はびっくりして、過去の自分も何度もああいう恥ずかしいチークを塗っていたくせに、彼女から視線を移し、すぐに、そのうえにいた彼氏らしき人に全力で視線を送った。

あなた、今日、彼女の支度を急がせましたね。
そうでなくて、彼女の家から彼女が自分で出てきたなら、ちょっとまた別の深い問題ですが。

せっかくこんなに視線を送ってるのに
まあ当然、その彼氏らしき人は私のこの視線を完全に無視している。

やっぱり2列脇だからかなあ。

だんだん、さっきの花束の彼女への恋心との対比が
寂しくなってきたので、私はそうか、彼は1回も真下にいる眼前の彼女の顔なんて観ていないのだと勝手に断ずる(納得する)ことにした。

左脇の広告の釈由美子に見とれているならまだいい。
彼は釈由美子など見ていないんだ。
彼は彼女の真上にいて彼女と会話しているが、
彼女をまったく観ていないと思った。

残念だ。

観ていたら絶対、彼女のチークの位置がきょう、なんだか、おかすぃなあと想うはずだ。

チークは頬を赤らめた経験のうえにのみ、のせていいものであって、残酷な位置に、そうあんなにギャグ漫画のように、はたいてはいけません。

・・・なんて彼からみたら彼女でもない人かもしれないのに、はっきりいって、ほんとうにどうでもいいことを書いているように思えてなりまえんが、

でも先ほどの恋心が一瞬にして冷めたゆえに私はショックだったのです。

街中の女子が
(人の女でも、いや、だから余計に)美しいのは、
本当にすばらしいことであり、
もうまちのまさに、幸福たる外部性。

街中の女性が美しいことは本当にいいことです。

エスカレーターは動きながら視線を上下へずらすことのできる奇跡的な美の鑑賞のための、時間と空間軸を持ちえた、美しさや優しさ、さびしさを鑑賞するための乗り物であります。

決して、この乗り物は急ぐためではないのです。
人間がいろいろな思いをお腹にいれて、乗っているのです。

ちなみに、私はたまたま、こんな風に彼女らを余裕持って観察しておりますが、いつもは、通帳とか振込みとか契約と喪失とかで本当に真っ青!顔面蒼白気味です。

でも、まあ、嗚呼、こんな永田町エスカレーター話でありました。

とにかく・・・ベージュの包み紙の花束を持った女性の頬の赤らめ方というか、頬の和らぎ方が本当によかったのです。

どうか彼女よ、永遠に。(まる)

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2010年09月24日

また来るわって思うもの

再開発の駅ビル、駅周辺には
チェーン店しか入るところがない。

言い切ることはできないけど、
ま、結構そうだと思います。

で、どしゃぶりだったし、
デニーズへようこそで。

ぼぅっとして、
前方に
仲のよいカップルが
ハンバーグを食べていたのが
みえました。

あーん、はしてなかったけど、
ラブラブそうな。

そこにね、
お客様、お水のおかわりは
いかがでしょうかといって
何か悪いことでもされたかのような、
カップルが何かしてしまったかのような
面持ちで店員が接近してきて、
恋人たちの会話を中断し、
丁寧に水を注いでくれておりました

恋人たちはせっかく
ハンバーグ食べて、なんか
はやく帰っていいことしよ!って
気分だったと思うのに、
なんか、空気が凍っておりました。

私はあんみつぺろりしながら
それをじぃっとみていた
怖いおばちゃんなわけなんだけど、
そこで、デニーズのこの
マニュアルって、一体何なんだと
思ったわけです。

水は気づかれずに
さっとついで、すっとだせばいいと思ったのね。

なら、セルフですって言い切っちゃえばいい。

あー、水?水なら、あそこ。見りゃわかるだろって
言ってくれ。それが親切、丁寧、接客ってもんであります。

デニーズへようこそって。
そんなことのん気に言ってる場合じゃない。

やっぱ、チェーン店は変だ。
これがトップレベルな日本の接客なのかしらと
考えたわけです。

でも、確かにピッツでスタバに入ったとき、
あまりの接客の悪さにびっくりしたけど、
(確かに日本のスタバ(初期はもっとよかった)は
質がおちたとはいっても、接客すごいんだって
思った。)でも、日本みたいに、、丁寧さが不快っていう
不快は感じなかったなぁ。

なんだ、あんなに愛想悪くて、いいのね!
こちらお客さんなのに、お金払ってることなんて
意味ないのね!そうたかが4ドルだもんね!って
ある意味
スッキリしちゃう感じが逆に新鮮ねって。

我ら、日本国のコンビニの店員は
「いらっしゃいやせー。」
「ありがとござした、またおこしくさい。」
早口言葉みたいに、言えてないかんじ。

なのに、おうむみたいに連呼していたりします。

それ、言わないと、店長が怒るの?
マネージャーが怒る?
そんなとこ、やめちゃったらいいよ。
身体によくないわ。

高円寺の都丸書店の店員を見にきたらいいと
思います!

ここまで?!っていう、無愛想な店員さんよ。

いらっしゃいませも、ありがとうございましたも
言ってくれない。レシートもくれない。

でも、とっても愛しいわ。
また来るわって思うもの。

まあ、そんな感じ。
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2010年09月04日

あたしの自転車

暑い。風呂の中にいるみたいだ。

背中の汗が臀部まで届くのがわかる。

おいおい、この暑さはなんだい。

小学校の前に
座り込み、拡声器で何か叫んでいる。

嗚呼。建て替え反対運動だ。

2次補正のせいか、
なんのせいか、なぞだけど
各地で多くの小学校が軒並み
耐震補強を目的とした
「建て替え工事」に入っている。

子どもを守れ!へのお金は
反対のしようがないから、きっと
それで通ったんだろうなと
ぶつくさ思う。
電柱地中化が景観美で通せないといって
大地震の時、電線が切れて大火災、みたいなもんで
通そう?と同じか。
(違うかも。あー違いそう。適当。(いいのか少し本業))

嗚呼、もう、ジーパンが脱げないくらい
汗でびっしょりだ。

なんだか、もういいのか、悪いのかも
よくわからない。

私たち
怖いくらい無知であり、単純であり、
騙されてきた。

怖いくらい無知でありたがり、単純でありたがり、
騙されたがってきた。

正しい、正しくないの議論のスピードよりも
うんとはやく、うんとはやく、走れ。
あたしの自転車。

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2010年08月01日

美味という生命の短命かな

夏といえば、
三島と蝉とセックスだ。

哀しきかなあんなに美味なのに
いずれも短命だ。
いや、美味なものというのが
いずれも短命なのか。
よくわからない。

で、3つの中から、
私の日常、その辺の本屋で
気軽に、お金(552円税別)で
手に入れることのできた
金閣寺を読んでいる。

129 刷の文字に鳥肌。

汗が小胸の隙間を
つーっ、つーって流れる。
クーラーのスイッチを切る。
水をごくごく、飲む。
喉が騒ぐ。

気持ちがいい。
圧倒される。

なんだこの美味しい文章は。

すぐコトって、本を置いて
思わず、背骨をぐぅって伸ばして
海老ぞりになってしまう。

いや、なってしまいたい、ような
美味。

あ、蝉が鳴きやんだ。

ねぇ、もっと鳴いてよ。
布団で汗と一緒に寝返りを打ちながら
そう願うと、一瞬だけ
ジリ、ジリリと、彼は鳴いて
果てた。

ねえ、今年も8月がやってきたね。

とても短い、短い生命。
posted by にしもとちひろ at 17:28| Comment(1) | TrackBack(0) | まちの風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月10日

犀川は言葉にならないくらいのきれい

@出島事務所

先生は原稿用紙の前に座っていた。

松村さんにはじめてお会いできた。

実は松村さんは麦屋さんの前に
出島事務所にいらした方で、
本当に出島さんとは古いのだが、
私ははじめて、だった。

いろいろお話した。

先生はキャッチボールの中から
楽しいことを思い出すと
すごくすごく嬉しそうに笑う。

松村さんが出島さんの暗号みたいな
問いに、ああ、あそこですね、これですねって
資料やら、名前やらをポンポコ出すから
すごいなと思って、見惚れてしまう。

一緒に働いてるってこうなんだよね。

村瀬君も木野勢君もそう。

西本はほとんど何いってるかわからないのに、
あーとか、うーとかいってると、
2人は説明してくれた。
すぐに。あ、あの事例ね。あの人のことねって。

一緒に働いてるってこうだよね。

出島先生は私がぎゃーってしゃべると
(ま、先生はそれ以上に
ずっとしゃべってるんだけど
(完全にききとれない)
すっげえでっかい声で
しゃべり続けた終わりに、
同意を求める、「なあ」っていう。
アルパチーノ、「フーアー」的にびびる。)

先生はすっごい、にこーって笑う。

しゃべったあと、先生怒るかなって思うんだけど
最後に、にこーって笑った顔をみると
なんか、なんだかよくわかんない
(話した本人も)けど、
なんか、なにかが伝わった、ような気がして
その場の空気がやさしくなる。

久しぶりの出島事務所。

犀川は言葉にならないくらいのきれい。


でも、見惚れてしまうは、少し、泣きたい。


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2010年03月29日

わたし、オネツ

Casa BRUTUS ( カーサ・ブルータス )
NY特集。

あーん、むしょうに行きたいNY(単純)。

今度は仕事で行きたい(いやいや、前回も
仕事。いやいや、そう意味じゃなくて。)

そんで、ふみこみやもと(ジャパソ)に会いたい。

「仕事で」「日常で」

そしたら、堂々としてられる。

わたし、本当に大好きなんだわ。

ふみことNY。

ふみこが暮らすNYも
NYにいるふみこも。

ふみこ、猫ちゃん元気ですか。

いろいろあって、思い出の湯島を引き払いました。

でも、ちょっぴり泣きたいけど、
こっちは、みんなげんきです。

また一緒にJacques Torresのホットチョコ飲みたいな。

風邪ひかないでね。

追記
ふみこ、もし、、、
Two Trees Management社による
17階の高層コンドミニアム建設の進捗
http://www.preservationnation.org/take-action/advocacy-center/action-alerts/protect-the-brooklyn-bridge.html
何かわかったら教えてください。

こっちは桜が咲き始めました。
ソメイヨシノ(クローン、今現存するのは
ほとんど戦後に大量に植樹された、いわゆる
一斉に散る美(命)系)には
愛着がわかない私なので、山桜(多様性)が
段階的に咲き始めるのを心待ちにしています。

いつか、一緒にヤマザクラみにいきましょう。

千尋

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2010年02月01日

本当に大好きなものを大好きだといえる人たちって 言い訳もしないし、強いし、まっすぐだし、謙虚だし、すごいなって思う

お店をつくるっていう話。

一昨年あたりからなのだが、
特に去年より、
お店をつくった方や継承した方に
たくさん会える機会を頂くようになって、
各地の素敵なお店を回っている。

店主の圧倒的な個性や感性には
本当に感動することがあるし、わくわくする。
本当に大好きなものを大好きだといえる人たちって
言い訳もしないし、強いし、まっすぐだし、謙虚だし、
すごいなって思う。

これまで私たちは
本来の本業の商店主として
お会いすることはほぼ皆無で、
商店街理事長という肩書き
と仕事をすることが多かったので、
店主として話せる自然さ、
その店主の感性の延長として
まちづくりの話をきけるのは
とてもリアルで楽しい。

やっぱり商店街活性化の話は
商店主が組織を背負い、
私益にも共益にも何も還元されない
「妙なパブリック性」を帯びた事業を
して、失敗体験が積み重なると
もう「あいつのせいだ」
「どうせうまくいかない」みたいな
地域のひとつの小さなガバナンスに
負け癖みたいな匂いがついてしまう。

これがまた厄介なんだ。。
なかなか取れない。

一方で、こんな風に
店主として、起業家や
事業承継者としての
こだわりの話を聞くのは
本当におもしろい。

なにせ、
店主は店舗という空間を持っている。

これがまたおもしろいのである。

店舗という、空間っていうのは、
本当にすべてその人の身体の延長というか
空間だけじゃなく、
商店主の身なりも手振りも話しぶりも
陳列も商品自体の選定からも
生き様みたいなのがみえる。

私たちの暮らす街中に
ふと「店舗」という質量、形、
大きさを持って現れるという不思議は
いつ見てもとても楽しいものだ。

私たちは「消費者」という看板を掲げて、
住宅の軒先とも違う、
街路とも違う
空間に勝手にお邪魔できるのだ。

パン屋、花屋、八百屋、器屋、多国籍料理店、
ギャラリー、カフェ、アウトドア専門店、
ワイン専門店、居酒屋、乾物屋、甘味処。

一個一個経営の話をきくと、自分も
空間設計とか、場の設計がしたいなって
自然と思ってしまうから不思議だ。

補助金入れて作った店って
どうよ?補助金で個店支援される店ってどうよ?
っていう疑問がずっと心の中にあって、
その答えをなんとなくしっかりみつけたいという
心もあった。

地域コミュニティの担い手としての
商店街を目指して、とかいう
新法もできてしまったことから、
よりいっそう
私益、共益、公益が非常に
あいまいになった商店街施策の
ひとつの答えを出したいなという心もあった。

どんな風に既存の組織(商店街や町会)や
人とお付き合いしているのか、
一店舗だけじゃ、
ちょっと商売あかんな〜っていう場合、
趣味やテイストのあうお店の誘致、
つまりはクラスター構築にあたって、
どんな工夫をしているのか、
ぶっちゃけ食べていけているのか、
過去の自分に言ってあげたい反省点はあるか
など・・・伺いおわると、思わず唸ってしまって
なんかファンになってしまう個店。

ちょっと真面目にたのしくこんな取り組みに
今年は取り組んでみたい。




posted by にしもとちひろ at 19:24| Comment(0) | TrackBack(0) | まちの風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月09日

人の心ー接客の見事

5年ぶりくらいの京都に来ている。

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正月太りして、ジーパンがしまらなくて
新幹線でおなかがいたくなる。

ただ、こだわりのお店ツアーをして
経営者のお話をきくという
なんだかすごく楽しい出張で
おでこと鼻のあたまのにきびと
おなかとおしりのぽっちゃりも
忘れてしまいそう。

経営者の人の何か深いところに触れると
どうしても涙腺が緩む、ってやつ。

そ・し・て!

念願の「あじき路地」にも行ったよ〜。

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うわさのRIMさんの接客の見事に触れ
とてもしあわせな気持ちになる。
posted by にしもとちひろ at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | まちの風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月24日

紅葉の高野山

どんより曇った高野山。
もう寒いよ。
紅葉がすっごく綺麗。

木野勢君に
高野山は『蓮の花が開いたような』
8つの数々の山の総称であって
マウント高野(高野山っていう山)じゃ
ないんだよと何度も教えてもらう。
だけど、行政地名でも高野山とかあって
よくわかんなくなってしまう。

すっごい高野山(行政地名)の範囲は
コンパクトで大門〜奥の院まで歩いてもいける。

(奥の院入り口まで2キロ、さらに御廟まで
2キロ)

そこに小学校、中学校、大学、大学院、
役場、金剛峰寺などずら〜っとある。

高野槙(仏に供える花の代わり)
そこら中に露天が出てて売ってる
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高野くん
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立派な石垣
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綺麗な紅葉
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ヨーロッパの観光客だらけ
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2009年10月18日

真っ暗なシャッター商店街に煌々と電気が

「真っ暗な中、ひとつだけ
すごい明るいから絶対わかるんだって。」
二人でテクテク歩いていくと
「ほんとだ!」
真っ暗なシャッター商店街に
煌々と電気がついている。

史ちゃんが連れて行ってくれた
松山柳井町商店街は
銀天街商店街からすぐ道を一本挟んで
数百メートルのところにある。
(と思う)

若い子達が2、3年
自分たちで商店街でイベントをやってたけど
ちっとも元気にならへんといって
自分たちで店開けたほうが早いわといって
オーナーさんと交渉してお店をはじめた。

八百屋さんである。

「なんで八百屋なの?」
「毎日買い物にきて
会話してもらうんなら、生鮮三品じゃないとなって。」

「仕入れは?」
「++まで早朝に出かけていったり。」
「え?!そんな遠くまで?!
行って帰ってくるだけで1日じゃない?」(史ちゃん)
「うん、だから、近くの市場で買ったりもするんす。」

「八百屋だけじゃきつくて
昼弁当屋はじめたんすよ。で、先月から
夜バーもはじめたんすよ。」
「そうなんだ!新しいんだね!」
「この机も自分たちで、みんな自分らで
やったんすよ。」
「メニュー改善のために今日ほんとは
閉めるはずやったんですよ。」
「んだけど、東京からくるっていってはったんで、
一応あけてるんすけど。」
「え?!まじでありがとう。」
「あ、でも、んので、材料がないっす。」
「え?!」

中に入ってゆく。

「焼きそばと鳥南蛮なら。。。。できます」
「笑 じゃ、2つお願い!」

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yanaimachi2.jpg

yanaimachi3.jpg

補助金とかまったく縁もないところに
こういう普通の日常があって、
それがとても普通で、誠実で、真実な気がした。
posted by にしもとちひろ at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | まちの風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月17日

のんびりな宇和島

宇和島→松山

おじさんと2人。
全部ピンクのアンパンマン車両。

なんか、小田原に良く似た風景が
広がる。

急斜面、みかん畑。
かまぼこ、じゃこてん。

商店街が長いんだよ。
すっごい長いんだ。
わたし、長すぎて、途中で曲がりたくなって
ベロタクシーみたところでアーケード商店街を
曲がったら、なんか眼前にいい道が開ける。

道路の両脇だけじゃなくて
中央分離帯にも木が植わってる。
この中央分離帯に木があるってすごい
力だと思う。
道路のイメージがぐっと変わるから。

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uwajima2.JPG

角においしいケーキ屋さんを発見。
じゅてえむ

14時までモーニングって書いてある。
すごい!なんて、いいんだ。
ゆっくりだよね。

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posted by にしもとちひろ at 10:31| Comment(0) | TrackBack(0) | まちの風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月06日

でっかいTOKYO

いちじくを食べたあと
自転車で学芸大駅まで行った。
とおすぎた。
なんでチャリでいったんだろう。。
おかげで真っ黒。

だけど、クラスカ(CLASKA)で
「ポスタルコの頭のなか」展

みられたからよかった。

でもレンンケープが
ほしかったのになんかケチって買わなかったことを
後悔している。
(でもお気に入りの本を安く買えてよかった!)

途中、あまりにおなかが減って
メインストリート角地の
らーめんやに入ろうと思ったんだけど
いやいや、だめだそんなとこに入っては。。。
路地を曲がったところの店に入るのだと思い込んで
必死にこぐ。

ふぅ、おなかが減ってなきそうだぁ。

駅付近の路地をふっと曲がると
パン屋さん M-SIZE
アジア食堂 biji
リネンの子供服、大人服や雑貨のお店 Art de vivre
海外を歩いて集められたような雑貨屋さん mochilero(モチレロ)
が連なった一角を発見(涙)

bijiでようやくご飯にありつく〜。
美味しかった!
このパン屋さんゲキウマです。

目黒のサンマ祭りのサンマの列には
本当にびっくりした。あまりに並んでいるので
警備員に聞くと
「ここで4時間待ちです」という。
え?!

サンマ一匹じゃないの?
みんな近所の魚屋さんで買おうや。
いや、これも活性化イベントだからいいんだ。
だって並び飽きた人があんなに付近の
居酒屋に入っていくではないか・・

モクモクモクモクした目黒駅で
いろんな思いが交差する。

空は秋だった?
風は秋だった?

うーんTOKYOは
でっかいよ。
みんないろんなことして
いろんな格好して生きてる。

牛込

市ケ谷

四谷

麻布・六本木

広尾

目黒

学芸大学駅

中目黒

渋谷

表参道

新宿

千駄ヶ谷

四谷

帰宅

ちなみに昨日は
牛込

護国寺

駒込

千石

千駄木

根津

上野 芸大祭だった

御徒町

蔵前

新御徒町

神保町

帰宅

がむばったぞ。

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2009年06月30日

ホットペッパ ピップペッパッピ ペッパペッパピップペッポッピ

ホットペッパ ピップペッパッピ
ペッパペッパピップペッポッピ

カエラだ!
げ!ホットペッパーだ。



私はホットペッパーが好きじゃない。

駅の構内や商店にラックメディアを備えたり、
地下鉄の地上出口に立って
手渡ししてくる
あの公共空間を侮辱した、かっこわるい
プロモーションが好きじゃない。

まだリクルートもあんな古いことやってるぜ
って思って、ウケケーって思ってたのに
!わたしの愛するカエラが
ホットペッパ ピップペッパッピ
ペッパペッパピップペッポッピ
ですよ!

がびょりんこ、である。
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2009年06月24日

ちぎれた雲が空をすっとんでいった@那覇

打ち合わせを終えて
那覇入りする。

ANAがすごく空いていた。
ガラガラだ。

お結びを食べていたら、
乗務員さんがすっと、お手拭をくれた。
寝ていたら、光のさす窓際の窓をしめてくれた。
寒くないように、タオルケットを
起きたときかけられるように
左脇の座席においておいてくれた。
途中で起きて
寝ぼけてぼぉーっと『翼の王国』を
読んでいたら、すぐさま飲み物を
持って来てくれた。

空港降り立つと
あまりの暑さにちょっとびっくりした。

あつ!
暑過ぎる!
サウナみたいだ。

なんか、基地跡地の再開発地帯は
都市公園、モノレール、幹線道路セットで
街路樹以外からは「沖縄らしさ」を感じない
なぁと思った。

「沖縄らしさ」かぁ。。。。

omoromati.JPG

また、ブツブツ思っていたら
ちぎれた雲が空をすっとんでいった。

今日は沖縄、慰霊の日。

明日は講演です。
沖縄県駐留軍用地跡地利用に関する
第一回情報交換会。




posted by にしもとちひろ at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | まちの風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月29日

あっらやだわぁ、むらかみはるきのたたき売りよぉ

どの本屋でも春樹の新著『1Q84』を
PRしすぎていて、きもちがわるい。

店頭5人がかりで
1分間に30回近くも
いらっしゃいませ、いらっしゃいませ
むらかみはるきしんさくのイチキューハチヨン
いかがですか?って
バナナじゃないんだからさ、丸善さん。

あっらやだわぁ、むらかみはるきのたたき売りよぉ

ふん、こんな気が狂った女のひとりや二人
おばちゃん連中が
通り過ぎてもいいはずだが、
そんな奴、ひとりもとおりゃしないよ。

私は村上春樹がどれほどすごいのか
すごくないのか、がまったくもって
はっきりいってよくわからないが
とにかく本をああいう風に露骨に売る風景は
なんとなく許せない。
恥ずかしくなるんだ。

平積みや手書きPOP、特設コーナーの販促手法も
アマゾンの巧みな販促手法も
あまり好きではないけど、やっぱ
今日みた春樹特設コーナーよりはずっと許せる
気がした。

とかいって、こっそりブックオフで
100円になったり、文庫化されるのを
待ったりしちゃうのかなぁとか
ぐじぐじぐじぐじと。
posted by にしもとちひろ at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | まちの風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月28日

都庁への魔の通路を全力で駆け抜ける

寝そべれないベンチを見たことがある人も多いと思う。
あのベンチに仕切りがあるやつだ。

ベンチをつくる。
するとホームレスが寝る。
みんなが使えなくなる。

「特定の人がベンチを占拠することを、
放置するわけにはいかなかったので。」
というわけだ。

私はなんとなく、そういう風景をみると
怖くなる。

都内で代表的なのは、JR新宿駅西口から
都庁へ向かう通路「動く歩道」のあるところだ。

3524059.jpg

カラフルな座るところが斜めの椅子が
敷き詰められている。
円柱が斜めに切られたような。

でもそれは椅子ではない。
斜めだもの。
ホームレスが床に座り込んだり
寝たりしないように置いてある
不思議な風景だ。
でもそれは「アート」だとされている。
こういうまち角の風景は本当に何より残酷だ。
ホームレスが寝ていることより
もっとリアルに私たちにその現状を突きつけるように。

これができるきっかけとなったのは
1996年、JR新宿駅西口の地下通路に
「動く歩道」がつくられたときだ。
以前そこにはホームレスの段ボールハウスがあって、
都はそれらの強制退去を図って、
「動く歩道」とその斜めのバリアをつくった。

都庁にいくのははじめから好きではないけど、
JR新宿駅西口から行くとなると
もう、それはそれは行きたくない。

でも馬鹿な私はいつも都庁に行くとき遅刻寸前なので
小走りでその通路を走り抜けるんだけど、
あのオレンジの斜めの円柱が視界に入るたびに
「あんなセンスをしている
公権力に負けるな!攻め入るぞ!」と思って、
都庁への魔の通路を全力で駆け抜けている。
(でもいつも爆死して、いつも帰り道は
トボトボ帰るんだけど。)

ある商店街ではホームレスが寝れないように
水を撒いて対処すると、普通に事業計画に盛り込んでいる。

行政も何もいわない。

駐輪対策に困った警察が、道路課と一緒に
ベンチを置いたりする。
まるでそれと変わらぬかのように、
ホームレス対策ですよといって、
ベンチを置いたりする。

オープンカフェもそう、オープンカフェをやったら
ホームレスがいなくなりました!平気な顔をしていう。

でも私は人のことをいえない。

以前、仕事でオープンカフェをやっていたら、
ホームレスがいて、
すごくお世話になっているプロダクションの人が
お得意が来るとわかって、どいてもらわなきゃといって
小銭をあげて、どいてもらうように頼んでいたのを見た。

私はそのとき、その親しき知人に
やめましょうよと小さい声で言うことしかできなかった。
終わったあと、手伝いに来てくれた仲間に
こんなことがしたくてこの仕事をしたんじゃないと
何度も何度もいったらしいが、結局私なんて
そんな程度のやつなんだ。
そのことを思い返すととても恥ずかしく、
なんと自分の仕事は悔しい仕事なのだろうと
このときのことがずっと頭を離れずに、
今もその商店街を通る度に
思い出して、鼓動がはやくなる。

ロザンヌ(NYタイムズスクエアで
まちづくりNPOである
タイムズスクエアアライアンスとともに
ホームレスに家と就業支援、メンタル、健康支援等を
行っているコモングラウンドコミュニティの代表)を
思い出す。

彼女のまっすぐな目を思い出すと
私ももう少し頑張ってみて
やれることがまだあるんじゃないかと
もう1回、顔を上げて、まちをみてみようと
思い直す。

まちをみてみると、
日常には驚くくらいの優しさと怖さと
狂いと幸せがごちゃまぜになって
私たちを包み、そして排除している。

私はこういう日常を自分の目でしっかり見て考えて
行動するということを、仕事にしたい。

それをまちづくりと呼びたいけど、
同時に呼びたくもない。

けど、呼んでしまうんだろう。
そうすることで
仕事になっても、欲しい答えがでないと
薄々わかっていても。

そうやってか、どうやってかなんて
どうでもよくってね、
ただただ、私は都庁への魔の通路を
全力で駆け抜ける。







posted by にしもとちひろ at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | まちの風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月23日

銀座・散歩・屋外広告・職業病

仕事に飽きた。
日も沈んでしまった。
寂しいな。

銀座に出かける。

うわさのH&Mに行く。
混んでる。
質も悪い。
デザインもセンスのない
私にはあわせられそうにない。
買うものが無い。

ユニクロ、ZARA、H&M、
松坂屋の地下2階に無印が入ったから
ひとつのとおりでこのお店がそろった銀座。
でもなんとなく私は無印がいいなと思った。
悪いもんもあるし、うーんすごいお気に入りって
のはないんだけど、まあ、買うかというような
かんじ。

無印は日本初上陸(池袋西武)した
エルメスが当時は
市場調査のお試し程度の出店だったのに
大成功した(日本売上高が世界の半分)のに対抗して、
アンチブランドとして生まれた(?)のに
今やもう立派にも
ブランドとなって、銀座に出てきた。

銀座の屋外広告が汚いのが気になる。
職業病か。
東京都がやっているバスシェルター広告には
コカコーラの爽健美茶が出ていた。
霞ヶ関まで歩いて、都バスで帰ろうとしたら
内幸町や経済産業省前のバス停には
広告も明かりさえもなかった。

薄暗い霞ヶ関で、終バス1本前に乗る。




posted by にしもとちひろ at 23:46| Comment(2) | TrackBack(1) | まちの風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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