2004年10月17日

祭り

今日は地元の祭りだけれど
急いで帰ったところで
曳く山車もない。

とうとう、私の中で
21年間住んだ町の祭りが
賑やかだと形容されるだけの
匿名的な祭りと化した。

ドトールの狭い店内に、
芋のように詰め込まれ、
赤の他人の吐く煙と笑いに巻かれながら
幼なじみがいた祭りを想った。

















posted by にしもとちひろ at 00:31| Comment(1) | TrackBack(0) | まちの風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月15日

場所

秩父で起きた7人練炭自殺事件で
「観光客が遠のく。」と地元旅館が悲しんだ。

なぜかそこは死に場所になった。

「なぜそこなのか。」

そんなことを言う私たちの多くは
いずれ病院でチューブとともに逝く。

なぜかそこは死に場所になった。

「なぜそこなのか。」


posted by にしもとちひろ at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | まちの風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ラッシュアワー

スリッドが裂け、スーツはいつもだめになる。
だから2キロ先の駅までの道のりをたちこぎで行くことに決めた。

駅のベンチで投げ出された足はいつも痙攣しかけ、
おまけに筋肉の膨らみのせいで編タイツの編み目は
広がり、無駄に肌色が鮮やかだ。

うなづきながら近寄ってくるハトに思いやりをむける
余裕も無い。



posted by にしもとちひろ at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | まちの風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年10月07日

秋晴れ

いたずらで破かれたサドルの中綿に染み込んだ
雨水でスカートが濡れた。
進路は未だ決まらない。

はるかかなたにあるビッグサイトへの道のりを
思いながら、自転車をたちこぎして駅の駐輪場につくと
買い物中の母親を待つのだろう小さな男の子が口を小さく尖らせて、
つまらなそうに歌を歌っていた。

昨日までの雨もあがって、空はいわし雲が飛んだ秋晴れなのに
彼は黄色くて、てろっとした長靴を履いて、
けれっこない小さな石ころを蹴り上げていた。





posted by にしもとちひろ at 00:28| Comment(2) | TrackBack(0) | まちの風景 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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